やっぱり熱が下がらないから
今日は休むことにするー
彼女からのLineの返信
もう開店時間は過ぎている
最近遅いみっちーが
心配して自分に合流してくれていた
彼女さま、今日休むって・・・
おいおい、大丈夫なのかい？？
心配だな。。
お店の開店時間、もう過ぎてる・・・
見てきた方がいいんじゃないか？？
そうだけど・・・
こっちは気にするなよ！
いや～上の階に行くだけだから
そーいうことじゃない・・
じゃーどういうことだ？？
おそらく、お店は開店しているだろう
この時間に連絡が来たということは
すでに出勤してしまっている従業員もいるし
何より・・・
もし、自分がお店に行って
他のお客さんからからまれて
面倒ごとが起きてしまったら・・・
それは彼女が一番悲しむことなんじゃ無いかなって・・・
確かにそうだが・・・
だがしかし！！
今のお前なら大丈夫じゃないか？
自分だけが大丈夫でも相手のあることだから・・
行った方がいいと思うが・・・
・・・
今日は土曜日だ・・・
彼女が休むわけが無い
あれだけ強い意志をもっている彼女が
休むなんて・・・
すまん、すぐ戻る
ちょっと見てくる
扉の前のオープンクローズだけみて
すぐ戻るから
ごめん・・
いつのも焼肉屋さんを出て
その上の階の彼女さまの店に向かう
・・・
階段を昇ると
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
みんな出てきた？！？！
え？？？
お店のお客さん3人と
従業員の女の子２人が
お店から飛び出してきた？！？！
どーして？？？
？？？
？？？？？？
お客さんから声をかけられて
サイレンが鳴ったって？？
そんな音はしていないし
何も起きていない・・
大丈夫だと思いますよ～
サイレンなんてなって無いですよ？？
そう答えて
お客さんたちはお店に戻り・・・
従業員の女の子は・・・
自分の顔を凝視する・・・
あ、えっと・・・
彼女さま、今日休みかもって。。
聞いてるかな？？
まだ、休みかどうかわからなくて・・
と、さとみちゃん・・
・・・
あとで顔出すね！
そそくさと踵を返し
焼肉屋に戻る・・・
みっちーに事の次第を話して
食事が終わったあと
自分は彼女さまのお店に入る・・・
ナナちゃんが出勤していたのを見て一安心
お客さんは
かまって2号と
前に声をかけてくれた優しいお金持ちさんだ
彼女さまの大切にしているお客様
時間が過ぎていく・・・
そういえばサイレンは
お店のカメラを
彼女さまが操作した時に
音が出たってことを
ナナちゃんから聞かされた・・
彼女さまのとんでもタイミングで
自分は全員と顔を合わせてしまったのだ・・・
まったくびっくりする・・
そして
時間が流れ
夜が更けていく・・
そんなとき
ナナちゃんがかまって2号に
あんたは帰っちゃダメだからねー
わたしと締め作業すんだから～
と帰るのを止めている
もう一人のお金持ちさんは
他のお店にいってしまったから
自分と二人しかいなくなってしまっていたんだ
自分はその言葉で察してしまった・・・
お金に関して
彼女さまの許可も無く
勝手に締め作業をお客さんに手伝わせることは
ナナちゃんにだってできないはず・・・
これは
彼女さまの指示だ
そして
かまって2号は
彼女さまと連絡をとって
ずっとここにいるってわけか・・・
自分に「先に帰っていいですか？」
って聞いてきたけれど
そんなことは
自分が答えることではない
そんな罠には引っかからないでしょ・・
冷静に言葉を流す
・・・
大丈夫だ
胸につっかかる感覚も
脈が早まる感覚も
頭に血がのぼている感覚も
今は無い・・
感情は制御されている・・
笑顔も絶やさないように
もめごとだけは起こさないように・・・
そして
夜が更ける
彼女さまは来ない
1周年になるまでは休まない！
これは・・
これまでどんなことがあっても
自分の意志を曲げたことはなかったのに
どんなに体調が悪くても
どんな熱がでても
がんばってきたのに・・・
そして
ナナちゃんから
はい、会計～
と渡される
お願いしていないけれど・・
裏で何かが起きていることを感じても
今は冷静な対応が必要だ
ありがとう
と言って
帰ることが
一番無難だろう・・
それしか
今の自分には出来ないのだから・・・
償いの法則・・
自分で蒔いた種は自分で切り取らねばならない
闘争心は自分の心を破壊する
欲望から自分を解放し
自らに足ることを知り
勇気をもって
自らの努力により
調和の道を開く
・・・
・・・・・・
苦しいけれど。。。
苦しい経験ばかりだけれど？？
それでも
感情を制御しますか？・・
